中学生に木製は早いのか?

Q・息子が中学3年生です、野球部を引退して来年度から高校硬式野球に進むのですが、木製バットで練習した方が良いですか?

こんにちは、店長の桑迫です。夏休みも終わり、この質問を沢山いただく季節になりました。
ですので、今回はこの質問に答えて行こうと思います!

先に答えを申し上げると、「そうとも限らない」という中途半端な回答になってしまいます。
というのも、高校野球には木製だけではなく金属バットもある訳ですから、金属バットを既に用意しています!という方は、必ずしも木製で練習した方が良いとは言えません。

ただ一つ、確実に言えることは・・・

ということです。

ご存じの通り、複合バットは軟式ボールの飛距離を大幅に伸ばすことが可能となる画期的なバットです。ただ、硬式野球となるとバットの規制も強くなり、複合バットのような高性能なものが規制されているは勿論のこと、近年では打球速度低下を目指す新たな規格である「低反発バット」も導入されました。これまでとは違い、木製か、低反発バットでしか試合で使えません。

つまり、ピッチャーのレベルが大幅に上がり、バットも重くなるのに更にバットは低反発な物を使わなければならないという何重もの壁があるのです。

私自身、中学は軟式野球部で高校から硬式となりましたが、中学時代複合バットに慣れ切ってしまっていた分、当時は低反発ではなかったにもかかわらず最初の数か月はそのバッティングのタイプの違いに順応するのにまず苦労してしまいました(引退してからの準備期間に遊んでばっかだったのも理由の一つですが・・・)。

複合バットは硬式とは一切違う感覚でより簡単に軟式ボールを打ててしまう分、これから硬式へ歩む子たちには適さないと言って差し支えないと思います。勿論試合で使う分にはこれほど良い物もないとは思いますが、高校に進むことを考えると、引退してからの準備期間には高校野球で使われる低反発バット、もしくは木製バットを使わせてあげると良いのではないかと思います。

そしてそこで出てくるのが低反発か、木製かという悩みだと思います。

低反発バットは金属ですので耐久性は勿論、実際に試合で使えるバットで練習が出来るという最大のメリットが存在します。ただ低反発バットは以前の金属と比べても大幅に高価なものとなっていますので、最初に買うには少々ハードルが高いかもしれません。

木製バットにはトレーニングバット等の種類もあり、安くお買い求めいただけるものも沢山あります。勿論木製の場合は折れるというデメリットはありますが、最近は竹バットであったり、折れにくい工夫がされたバットも多くあるので、木製という選択肢も良いと思います。

折角ですので、弊社の製品のご紹介をさせてください(笑)

BFBT-43ESというモデルがあります。
このモデルは高校生やこれから高校生徒なる子たち向けに開発した商品となっていて、練習用バットとしては非常にオススメできるモデルとなっています。
BFBT-43ESは

・木製バットなのに低反発仕様?!
・折れにくいラミーバットなのに材料はメープル?!

という特徴がございます。

まず、木製バットなのに低反発仕様であることについて説明いたします。
木製バットでは多くのトレーニングバットや練習用バットが出ていますが、低反発仕様の物は(私が知る限りは)出ておりません。

身体の動かし方などを専門にするトレーナーの方などともよくお話をさせて頂くのですが、「高校生たちが練習で良く使う竹バット(トレーニングバットで主流の材質)が試合で使う低反発バットと形が違ったら意味が無くない?」という意見を頂き、ハッとして、弊社の方でこのモデルを開発、作成いたしました。

長さ(83cm)、形状、バランスはもちろんのこと、重さ(900g以上という規定)も低反発バット規格で作成し、金属の低反発バットと遜色ない感覚で振っていただくことが出来、なおかつ金額が抑えられるので練習用として非常にオススメのモデルとなっております。

そして次に折れにくい素材についてですが、折れにくさで人気の竹バットという種類のバットが存在します。竹を芯材としてラミー(圧着合板)加工したものですが、安さと折れにくさを両立した代償に手が痺れ易いというデメリットが存在します。
特に軟式の間隔で振りに行くと芯を外した時の痛みがトラウマでバットを振る力が自然と弱くなってしまうのも私は経験済みです・・・。
現役時代はバッティング練習の時など、芯で捉えても衝撃が来る時があるので、出来ることなら竹バットは使いたくないと思っていました。

ただ、このBFBT-43ESモデルはラミー加工はそのままに、使用する材料をメープル同士の合板加工とすることで、竹バットのメリットそのままに手に来る衝撃を軽減することに成功しました。これはMIX MAPLEという弊社オリジナルの材質なのですが、少しややこしいのでまた改めて説明させていただきます。

そして更に低反発バット仕様であるからにはグリップも巻く前提でのつくりとなっております、グリップがあることでより衝撃を軽減することが出来るので、初めて硬式にチャレンジする子でも、衝撃を怖がることなく振りに行ってもらえるかと思います。

価格も9,900円(税込)と非常にリーズナブル!実質低反発バットであるこのモデルがこの価格でお買い求めいただけますので、現役高校生だけでなく、これから高校生になる中学生の選手にも是非使って見て頂きたいモデルとなっております。
野球部全体で導入いただいている野球部様もあり、実績も豊富ですヨ😊

このBFBT-43ESモデルはオンラインショップからもお買い求めいただけます!
練習の為のバットに悩んでいる方は是非ご一考いただけましたら幸いです。

木製バットの材料/材質って何が違うの?

皆様こんにちは、店長の桑迫です。

ご閲覧いただき誠にありがとうございます。

今回は原材料の違いについて解説しようと思います。アオダモ、メープル、アッシュや最近ではバーチといった材質も人気が出始めていますね。それぞれ特徴があり、人によって合う、合わないが出てきますので、この記事が皆様の木製バットの選び方の参考になれば幸いです。基本的にアマチュアや独立リーグの方を前提とした記事となります。

1.メープル(カエデ)

メープルシロップでも知られるこのメープルは、現在日本の木製バットでは最もポピュラーな素材です。弊社での販売割合も半分以上をこのメープルが占めています。

メープルの特徴は何といってもその耐久性、昔から高級家具などに重用されていたことからもわかるように、非常に硬く、耐久性が高いという特徴を持ちます。硬いがゆえに加工が難しいとも言われていますが、現在の切削加工技術は発展しており、このデメリットも今ではさほど問題とはなりません。

重量に対する耐久力の効率が良く、比較的軽量で高耐久のバットを作ることが可能の為、近年の木製バットはメープルの人気が非常に高いです。
打感も弾きが良いと言われることの多い材質です。

非常に硬い為、しなりは他の材質に比べて感じにくいかもしれませんが、そこは個人の好みの問題ですので、人気と言えども「自分には合わないな」と感じたのであれば、他の材質を試してみるのも良いと思います。

神岡で使用しているメープルは全てメープルシロップで有名なカナダが原産の物を使用しております。寒い地帯で育ったメープルは非常に密度が高く、他地域のメープルに比べ高品質な物ですので、より良いバットを皆様にお届けすることが出来ます。

他の材質と比べて、重量、耐久性、反発力どれもバランスよく纏まっているのがメープルという材質になります、木製バットを試す場所や時間が無く、迷っているのなら一先ずメープル、というのも悪くない選択肢でしょう。
(神岡では試打してから買うことが出来るので、材質の違いも理解した上でご購入いただけます。お近くの方はご購入の前に是非ご来店ください😊)

2.バーチ(カバ)

バーチは近年注目されるようになってきた材質のひとつです。後述するアッシュとメープルの中間のような特性を持っています。

北アメリカ大陸原産の物がイエローバーチ、ヨーロッパ原産の物がヨーロピアンバーチと呼ばれていますが、神岡で使用しているのはメープルと同じくカナダ、つまり北米原産ですのでイエローバーチに該当します。ただ呼び名が違うだけで木の種類は同じであり、BFJのレギュレーション上どちらも同じくバーチとして製造されています。

日本で有名になったきっかけは大谷翔平選手がバーチを使用し始めたことからでしょうか。

メープルよりも柔軟性があり、しなりを感じつつもしっかりとした弾きがあるので、メープルのしっかりとした硬さが合わず、かといってアッシュの使用は避けたいという方にオススメの材質です。

日本の軟式ボールにはメープルよりもバーチの方が合うといわれており、軟式野球をしている方にもオススメの材質となっております。

3.アッシュ(トネリコ)

アッシュは一般的にホワイトアッシュと呼ばれるもので、メープル、バーチに比べて柔らかみがあり、スイング時にしなりを感じやすい材質です。
特にイチロー選手や松井秀喜選手らがメジャーで使用していたことや、アオダモの代替素材としても注目された関係で日本でも知名度のある素材かと思います。

神岡で使用しているアッシュは北米原産で、柔らかみがありながらも反発力は申し分なく、柔軟性がある為折れにくい素材となっております。

上記の通りであれば万能といった感じですが・・・

何故かというと、折れにくさとは別の観点で見た時の耐久性が非常に低いからです。
何を言っているのか?と思われるかもしれませんが、アッシュというバットはバッティングで強い衝撃を与えた時、年輪に沿って剝がれやすいというデメリットが存在しています。
折れにくさはあっても、剥がれるように割れてしまうため、練習から用いるには非常にコストのかかる材質となってしまいます。練習で用いた時には最悪その日のうちに剥がれ始めてしまう可能性もありますので、積極的な使用は難しいかもしれません。
NPBで活躍する選手でも、アッシュは試合用、練習では別の材質を使うという方もいるとのことです。
それでもバットとして考えた時、非常に優秀な素材に違いはありませんので、試合用としてお買い求めいただくのは良い選択肢ではないかと思います。

神岡でもアッシュモデルをご用意しておりますので、気になる方は是非お試しください。

まとめ

今回は主流の三種類の材質について解説を行いました、また今度、アオダモやビーチ、神岡独自素材のMIX MAPLEについても解説をさせて頂ければと思います。

私個人の考えとしましては、バットもグローブなどと同じ手に取って使用する道具ですので、人によって合う合わないが出るのは仕方ないことだと思います。
だからこそ、初めてバットを使用するときはなるべく試打や素振りをした上でご購入いただくのが良いのではないかなと思います。
勿論気軽に試打や素振りを出来る場所も少ないので、お近くにそのような店舗や施設が無いのであれば主流モデルや、好きな選手のモデルを使用するのも良いと思います。

神岡バット製作所、室内練習場では神岡のバットを試打した上で、自分に合うものをお選びいただけます、初めての木製バットの方も、ずっと使ってきたモデルを新しいものに変えたいという方も、是非一度お越しいただければ幸いです。
(予約などは必要ありません、直接お越しいただいて大丈夫です。)

何か質問などございましたら、問い合わせフォームからご連絡ください、個別のご質問にもお答えいたします。

第29回千葉元気印企業大賞受賞のご報告

この度、神岡バット製作所は「第29回千葉元気印企業大賞」審査会におきまして、「スタートアップ・ダイバーシティ推進企業賞・奨励賞」を受賞いたしました。ご支援やご指導くださった皆様に心より感謝申し上げます。今後もこの受賞を励みに、さらなる成長と発展に務め、ご期待に添えるよう精進してまいります。

2024年の営業時間について

日頃より神岡バット製作所をご利用くださりまして誠にありがとうございます。
2024年より営業時間、定休日が変更となりますのでご報告させていただきます。

定休日ですが、ご利用されるお客様からの声にお応えし、2023年は火曜日定休としていた営業時間を年中無休(年末年始・臨時休業を除く)といたします。

営業時間ですが、従来では10時~21時営業としていましたが、1月9日より10時~13時は完全予約制となり、電話のみでの受付となりますのでご注意くださいませ。10時~13時の間にご来店いただきましても、店舗がオープンしていない可能性がございます。ご利用される際はくれぐれも前日営業時間までにご連絡くださいませ。
13時以降は予約の有無にかかわらず通常通り営業しておりますので、バット購入希望の方、ご説明希望の方は13時以降にご来店いただきますようお願い申し上げます。

2024年も神岡バット製作所をどうぞよろしくお願い申し上げます。

年末年始休業のお知らせ

日頃より神岡バット製作所をありがとうございます。
年末年始のお知らせです。

神岡バット製作所は室内、バット販売含めすべてのサービスを年内30日(土)より年明け3日(水)まで年末年始休業としてお休みさせていただきます。
その間オンラインショップでの販売等は行いますが発送業務等一切行えませんのでご了承ください。
年明けは4日より通常通り営業し、オンラインショップでの販売分も4日より発送させていただきます。
なにか変更点等ございましたら再度お知らせいたします。
今後とも神岡バット製作所を何卒よろしくお願い致します。

年末年始休業
2023年12月30日(土)~2024年1月3日(水)

料金改定のお知らせ

日頃よりご愛用頂き誠にありがとうございます。

この度、一周年キャンペーンの一環として、アンケートなどからもご要望の多かった土日料金について改定させていただく事になりましたのでお知らせいたします。

土日料金を廃止し、今後はどの曜日でも関係なく通常料金として旧平日料金の金額でご利用いただけるようになります。

これからも神岡バット製作所室内練習場をどうぞ宜しくお願いいたします。

中畑清氏の野球教室【夢は今】写真販売開始についてのご報告

野球教室の際来てくださったプロのカメラマンが撮影いたしました写真ですが、株式会社マツモト様のサイトへの掲載が完了し、購入が可能になったとのことでしたのでご参加くださった皆様へご報告させていただきます。

写真購入ページは

https://event.matsumoto-inc.co.jp/shop/kamioka/index.php

より。
ページへ入る際に必要となる閲覧パスワードは

1007-3755-4828-8148

でございます。
宜しくお願い致します。

神岡バット製作所

中畑清氏の野球教室「夢は今」・ご報告

2023年7月31日に予定しておりました中畑清氏の野球教室「夢は今」ですが、お蔭様で満員御礼、無事開催し、けが人などもなく終了することが出来ました。ご参加くださった皆様、ご協賛いただきました企業様には改めましてお礼を申し上げます。

野球教室の様子をチバテレビ様がニュースなどで放送して下さりました。

また今後もこのようなイベントなど随時行ってまいりますので是非ご参加くださいませ。

オンラインショップにおける決済方法の更新について

長らくお待たせしておりました、クレジットカード決済ですが、JCB及びAMEX、DINERSにて決済が可能となりましたのでご報告させていただきます。 現在、銀行振込、VISA、MASTAR及び上記の銘柄がご利用可能でございます。

今後決済方法が追加された場合今回同様ご報告させていただきます。

宜しくお願い致します。